2005年07月06日(水)
渡辺治著 <憲法「改正」> を薦める
本日の日記は、中国残留孤児訴訟・大阪地裁勝訴判決の紹介をしようと思っていた。裁判長の人柄や訴訟指揮から、期待できると聞かされていたからだ。 が、残念ながら無念の敗訴。「気の毒ではあるが、行政裁量の範囲を逸脱して違法であるとまでは言えない」とのことであったよう。力が抜ける。
代わって、書籍の宣伝。 一冊目は、私の著書。昨日、選挙について触れた日記を書いたら、「民主的な選挙のあり方について、何か適切な書物がないか」との問い合わせを受けた。それなら是非私の本を、という次第。
たのしくわかる日本国憲法2『国民主権と民主主義』 沢藤統一郎/著 井上正治/絵 岩崎書店 ISBN 4-265-05432-3 判型 B5 64頁 1996年 定価2,310円(本体2,200円+税)
9年前に出したもの。今年5月に11刷が出ている。中学生向けなのだが、実は父母に読まれているようだ。忙しい中で書いた原稿。しかも、字数の注文が二転三転。簡繁不揃いで、推敲も足りない。そう思っていたが、今読み直してみると、なかなかできがよい。読んでいただきたいと思う。 「主権者としての自覚」にこだわった書。選挙のことにも、教育にも触れている。もちろん「日の丸・君が代」にも。井上正治さんの挿絵も実に巧みで楽しい。
もう一冊は、本日手にした渡辺治さんの著書。 憲法「改正」ー軍事大国化・構造改革から改憲へ 出版社:旬報社 価格:1,050円(税込) 発行年月:2005年7月
著者6冊目の、憲法「改正」阻止本。コンパクトにまとめ、読みやすくして、徹頭徹尾「改憲阻止運動に役立つ」ことを願って作られた本。文字どおり、改憲阻止の武器としての本である。弾丸である。数が勝負だ。多くの人に読んでもらいたい。
あのシャイな渡辺さんが言う。「多くの人に読んでいただきたいと切に願っています。お読みになって、もしこれならと思われたら、ぜひ周りの方にも勧めていただければと思っています。どうも、こう言うことは苦手なので今まではあまり言ったことがないのですが、改憲については、そうも言っていられないという気持ちです」
後書きの中に「僕自身の体はぼろぼろ状態。だが、ここでやめるわけにはいかない」とある。誇張ではなく、骨身を削っての渾身の著作。いよいよ正念場、との思いが伝わってくる。 改憲の背景、改憲の狙い、改憲の情勢、改憲論の分析、改憲プログラム、改憲阻止の意義、改憲阻止の運動の勘どころ、そして国民投票法の解説まで。最新の情勢が織り込まれている。渡辺さんになり代わって、いや憲法になり代わって、この改憲阻止の武器をひろめていただくように、私からもお願い申し上げたい。
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