No.6の記事

ハンセン病を知ろう。Q&A

■質疑応答■
Q:講演の時に自分の名前を公表した、このときに困ったことは?
A:弟の家族には病気を知らせていなかったので、迷惑がかからないかと心配だった。数年は気付かなかったが、知れてからは親戚一同から無視をされた。予防法廃止直後に、親戚からの反応を意識しながらも本を出版。また、同年にテレビ番組「徹子の部屋」に出演したことで、兄弟から「親戚中の恥だ、青酸カリを飲んで死んでくれ」とまで言われた。

Q:今まで戦ってこられて、ご自分を支えてきたものは何ですか?
A:肉体的には惨めなため、率先して運動をする人がなかなかいなかった。しかし、予防法廃止運動で、誰かが立たねばならない!と思って頑張れた。4年前には参議院選挙にも出馬、兄からまた以前のように非難された。しかし、自分を追い込んだことで、元気になった。これまでの大きな壁を乗り越えるうちに、以下のような気持ちが強くなってきた。
1、ハンセン病の事実を多くの人に知らせたい。
2、家族との関係を修復したい。
→家族は被害者でもあるが患者にとって「最大の加害者」になってしまうことがある。政府も医学界も宗教界も間違っていることを、自分の家族を含めて患者の家族に知って欲しい。
3、学生時代の友人達との友情を復活させたい。
 →学生時代の友情がとても助けになった。嘘をついて東京を去ったが最終的に受け入れてくれた。

 最後に、森元さんからのメッセージ:
世界には、1年間に45万人のハンセン病が見つかっている。特にインドでは多い。世界にハンセン病の現実をもっと多くの人に知ってもらいたい。その気持ちをNGO設立という形で実現させています。IDEA(アイディア)ジャパン:http://www.idea-jp.org/