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ひろば

第0002回 (2003/12/28)
「日の丸・君が代強制」予防訴訟にご参加ください(澤藤統一郎)

 石原都政の暴走の一端が、来春の公立校卒業式にあらわれます。都教委は、都立 高校・養護学校を中心に、義務制の小中校にまで、卒業式・入学式における「日> の丸・君が代」の強制に狂奔しています。

 とりわけ国歌斉唱時の不起立は、都議や都職員の監視で現認させ、処分を明言しています。教師を志した原点において承服しがたいという良心的な教員が苦境に 立たされています。
 高教組(日教組)が、闘ってくれることが望ましいのですが、今のところその期待はできそうもないようです。

 12月6日に、この策動に敢然と闘おうという現場の声が、「予防訴訟を進める会」の結成集会となりました。原告団募集が既に始まっています。提訴者は、200人規模となりそうだということです。

 本日、予防訴訟の会の打ち合わせで、無名抗告訴訟としての、起立・斉唱義務不存在確認の「予防訴訟」と同時に、思想信条の自由を踏みにじる起立・斉唱を強制する通達を発した教育委員会の行為を不法行為として国賠請求を提起しようという議論になりまた。
予防訴訟の被告は教育委員会、国賠請求の被告は都ですが、いずれも教育委員会の行為を問題とすることになります。

 予防訴訟の請求の趣旨においては機会を特定しません。この春を越しても、訴訟は続くことになります。国賠請求はなおさらです。
国賠に関しては発想を転換します。処分があって初めて精神的損害が生ずるのではない。憲法と教育基本法に挑戦する通達によって、良心的教員を、「自己の思想信条を守りたい。しかしそのことを貫けば処分が不可避である」という、苦境に陥れられること自体で損害は生じると考えます。予防訴訟の要件と事実上重なることになります。

 この訴訟形態のメリットは、処分覚悟で不起立を貫く人も、心ならずも起立する人も、分断されることなく一緒に訴訟を続けていけることです。これなら、入り口論争だけでなく、堂々と内容の議論ができる。憲法と教育基本法を武器に堂々と闘うことができそうです。

 腕を拱いて「処分が出たら闘おう」「処分が出るまでまとう」では大きな運動になりません。処分を出さないために、大きな力を結集しようという申し合わせです。

 現場で、闘う集団ができて、法律家の助力をまっています。早急に弁護団を結成し、提訴準備をしなくてはなりません。課題のスケールにふさわしい、大弁護団を結成しようではありませんか。

 是非、弁護団へのご参加、ご支援をお願いいたします。
 まず、弁護団に参加のご意思を御連絡ください。
  1 実務を分担する。
  2 名前だけでも参加する。
  3 支援するので、今後も連絡して欲しい。
  上記の2・3であっても結構です。

 1月中旬の第一陣提訴を念頭に、
 今後の弁護団会議のスケジュールを以下のとおり設定しました。

>   12月26日 17時  渋谷勤労福祉会館 原告団・弁護団意思統一集会
>    1月 6日 17時    日民協会議室
>    1月16日 18時30分 日民協会議室
 訴訟の骨格を構成し、訴状の執筆パートを多くの方に分担していただきたいと思っています。

 是非とも、26日の渋谷勤労福祉会館(公園通り・パルコUの向かい)の集会にご参加ください。
 そして、暮れと正月の休みに訴状執筆の分担をお願いします。
 是非、よろしくお願いいたします。

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