最近の日記

 昨年より2人体制になった本部事務局から、事務局だよりをお送りすることにいたします。従来の「あっちゃんの事務局通信」を改め「敦子とかおりの事務局だより」としました。「あっちゃん・・・」の時代は、一人孤塁を守る林敦子のぼやきが主体でしたが、これからの「・・事務局だより」は、協会本部の業務報告とともに、交互に感想やら問題点を記して行きたいと思っています。時々は、絵日記ならぬPhoto日記として、写真も添付するつもりです。ご期待下さい。

学びに学んだ夏季合宿!

水戸の大洗海岸での夏季合宿。午後1時30分から5時30分まで、東京新聞の半田滋記者の「米軍再編が呼び込む憲法9条改悪」と題する講演を軸に、ばっちりと学習。差し入れされた日本酒、地酒3本を前に、夕食から深夜の懇親会と続行する討論。2日目は、朝9時に全員集合。これまた、「アメリカ帝国の闇と日本の改憲問題」と題する浦田賢治先生の講義から始まり、秋からの諸活動の確認と、組織拡大への取り組みについて正午までの議論。中味の濃い、盛りだくさんの知識を詰め込んだ2日間の合宿。終了後、マリンタワーに登る元気もなくなり、ひたすら帰京の列車の中。まったく遊び下手の私たち。
 さあ、秋からの諸課題に取り組む方向性は決まった。それを支える体制を整えながら、協会の活動に邁進して行こう。
 それにしても、海をながめながらの朝風呂は、気持ちよかった!

勝利の笑顔 荒川康生さん

東京地裁は、本日、葛飾ビラ配布事件の荒川康生さんに対し、「住居侵入罪を構成する違法な行為であるとは認められない」として無罪判決を言い渡した。
「表現の自由」への踏み込みがないなどの不満は残るものの、この間続いた、ビラ配布への不当判決ゆえに、画期的な判断と受け止めている。
早速、小沢隆一先生が判決全文を協会事務局に届けて下さる。
5月に開催された協会の理事会に、荒川さんが出席され、「世間の常識的判断からも、なぜ、私が逮捕・拘留されなければならないのか」「民主主義の根幹でもある言論の自由への冒涜」と、もの静かなたたずまいで訴えられた事を思い起している。
バザーのお知らせや、憲法学習会の案内など、地域でビラ配布をくりかえしている私たちは、知らず知らず、自らの行動を萎縮させていた。「お知らせ」する行為が、気持ちの重さに負けそうになつていた日々からの解放をこの判決は意味している。
検察は、控訴せず、この判決を真摯に受け止めてほしい。言論・表現活動に対する弾圧事件を再び引き起こさないよう、念じている。
9月7日に予定している協会の憲法委員会の研究会には、この事件の主任弁護人の中村欧介弁護士が「無罪判決をかちとって」と題して、「憲法運動としての裁判の意義」を小沢隆一教授が報告することになっている。多くの方のご参加を・・・・。

ハンカチ王子と幻の野球部

再試合という劇的な出来事だけでなく、好試合を繰り広げた高校生の爽やかな姿に、昨日は、テレビに釘付けになった。試合中にハンカチで汗をぬぐう斉藤佑樹投手は、「ハンカチ王子」などど命名された、一躍注文の的になっている。
ところで、我が協会に、以前野球部が存在していたことを記憶していている方は、多くないと思うが、存在していたのである。会員に希望ポジションとともに、入部募集をかけたところ、ピッチャーばかり集まってしまったという珍事ながら、休日に、野球場の確保と、試合相手の交渉に忙殺されながら、試合を重ねて行った。そのうち胸に、「法と民主主義」の刺繍をしたピンクのユニフォームも完成する予定だった。野球部設立の言い出しっぺは、小野寺利孝元事務局長。
ご本人は、バットならぬゴルフクラブを振ることが得意にもかかわらず、設立に熱意を発揮した。元野球少年たちが、出はじめたお腹を気にしながら、河川敷の野球場に結集していたあの頃が、とても懐かしい。その後の社会情勢も、司法をめぐ動きも、そんな時間すら、協会に結集する弁護士や税理士から奪うことになってしまった。

日民協の夏

事務局の夏休みは昨日で終わり。この時期の事務局は電話も少なく、とても静か。蝉の鳴き声も聞こえてくる。とはいっても仕事はもりだくさん!通常の業務に加え、9月の合宿の手配、秋からの「会員・購読者拡大」の取り組みにむけての準備も進めなくてはならない。どんなアプローチをとれば効果的な「入会・購読案内」ができるか苦悶している。また、ホームページの新コーナー「トピックス」(司法・政治の動きと日民協、関連団体の活動を分かりやすく紹介する予定)の準備もある。よーし、がんばるぞ!ねっ林さん。

声明の反応

昨日、「小泉靖国参拝に抗議する」声明を各方面に発信した。直接反応があったのは2件、共産党と公明党である。どちらも、党本部のホームページにあるメールフォームから、日民協の声明送信した。「ご意見ありがとうございます」というような簡単な返信ではあるが、反応があるというのは大変嬉しく、励みになる。党に対する評価も少しは変わる。
・・・と、ここで反省。日民協に寄せられる市民の方々からのご意見、他団体からの要請や声明文にも、出来るだけ早く対応、返信しなければならない。人のふり見て我がふりなおせ。個人の行いも、団体としての活動も、根っこは同じなんだなと思う。

小泉靖国参拝に対する抗議声明

今朝、小泉総理が「公約通り」靖国神社に参拝。日民協は、いちはやく、「小泉靖国参拝に抗議する」声明を発表(15日午後16時30分頃)、総理大臣官邸と内閣官房に郵送するとともに、各政党、新聞社・通信社・テレビ局、各団体などに発信した。(前文はホームページからご覧になれます。)
朝の報道番組を狙った時間帯で、どの局でも中継で伝えており、まさに日本中が注目していた。神殿に向かうとき、大勢の報道陣、参拝客の方を見すえる様子は、まるでテレビを通して状況を観ている国民をにらみつけているようで、憎らしくさえ感じられた。
首相の靖国参拝をめぐる一連の訴訟の最高裁判決で、憲法判断も公的参拝か私的参拝かについての言及もなかったことが、首相の判断に影響を与えたとの見方もできる。
「司法は仕事をしていない。司法の番人としての仕事をまっとうしていない。司法の司法たる最高裁判事がなぜ憲法判断をしないのか。最高裁が憲法判断を下さないのはもはや司法の権威も地に落ちた・・・」金城実氏の言葉(「法と民主主義2006年7月号より)をかみしめる。

東京大停電

事務局は公称では今週1週間夏休み。しかし私は東京大停電にもめげず出勤している。
小泉首相の“公約通り”の終戦記念日靖国神社参拝をにらんで、抗議声明の準備のためである。テレビ局や番組、地方新聞社などのメールアドレス・FAX番号を調べ、整理し、明日各方面に一斉に発信できるよう備えておく。ついでにパソコンとFAXのアドレス帳の整理もする。
停電についていえば、日民協に被害は無かった。停電していなかったのである。私はそれを冷蔵庫のアイスが溶けていないことで確認したのだが、OA機器のメンテナンス等をしていただいている滝沢さんは、新潟からパソコンを使って確認、被害がないことを把握していた。なんて私はアナログな人間のなのだろうか!もっと勉強して進化しなくてはならない。いろんな意味で。

「法民」編集委員会&納涼会

台風7号一過(一家?)、編集委員会が開かれる。先月号の総括からはじまり、次号の進行と問題点の確認。次々号から11月号までの企画についての検討。2時間で編集委員会を切り上げ、納涼会。清水雅彦先生が、「法民賞」の副賞還元でワインを、内藤光博先生は、ご招待なのにワイン片手に参加して下さる。お中元にいただいた大きな「もも」の箱を抱えてきたのは、佐藤むつみ先生。協会の冷蔵庫に押し込まれていた、製造年月日不明のお酒も加わり、近場のスーパーで買いそろえた「肴」で、ワイワイはじまった。アルコールが入るにつれ、本質的な議論に熱が入る面々。「どう読者をふやすべきか」「会員資格をもっとひろげるべきではないか」・・・・。逆さにふっても一滴も出なくなった空瓶を前に、延々と・・・。続きは、9月の合宿に持ち越し。10時、閉幕。
さあ、明日は、実務山積。執筆承諾の確認やら、追加依頼。果ては、小泉の靖国参拝を睨んでの抗議声明の準備まで・・・。ブツブツ言うまい。来週は、原則、夏休み。事務所を閉めます。お盆明けに、また。お目にかかりましょう。

原爆症認定訴訟、勝利判決!

被爆61年を目前にした、本日、原爆症認定訴訟の原告勝訴の判決が広島地裁であった。5月の大阪地裁に続く「全面勝訴」。被爆者が病身をおして、その苦しみを訴え、科学的証明がないから原爆症とは認めないという国の理不尽さに、ようやくあたりまえの判断が下された。「法と民主主義」の396号の特集のなかに、原爆症認定集団訴訟についての記事を思いおこしながら、世界の核廃絶に向けた闘いを大きく前進させることと、平和憲法への蹂躙をゆるさない思いをつなげながら、がんばらねばと決意を新たにした。
6日、広島での小泉首相の挨拶に注目したい。せめて、判決を真摯に受け止める姿勢をみせてほしいものだが、きっと、昨年同様「お粗末」なのかも・・・。

メール紛失事件

自宅でメールをチェックして出勤するのを習わしとしている。自宅で確認したメールが事務所のパソコンを開くと消えていた。「スワッ。メール紛失事件」発生とばかり、大騒ぎ・・。パソコンの神様である「タッキー」こと滝沢氏に捜査依頼。原因は、いつのまにか変わっていたメーラー設定にあったらしい。これを機会に、パソコン機能を連動して使用している体制の整備作業に入る。ファイルの整理やら、迷惑メールの駆除やら、「臨時パソコン教室」の一日。
ちなみに、肩こり防止のためのマウスの購入を決め、手の中にピッタリと収まり、少し大きめで、しかし軽く、すこぶる快適使用のマウスが鎮座することになった。マウス君、よろしく。