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愛しのシュウマイ弁当

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 皆さんはご存じだろうか。横浜崎陽軒の「シュウマイ弁当」は710円である。シュウマイは5個入っている。ごはんも美味しいしシュウマイ以外のおかずも美味しい。しかし、私が選ぶのはこれではない。「お好み弁当」510円である。シュウマイは2個、ぐっと差がつく。おかずも少し見劣りする。ごはんは同じ。でも200円の差があるとは思えない。シュウマイが2個しかないので愛おしさが増し、しみじみ美味しいのである。慎ましやかな喜びが広がる。うふふという感じかな。御茶を買ってもおつりが来る。
 しかし首都圏の駅で見かける崎陽軒売り場ではなかなか見つからない。通るたびにチェックするのだがヒットしないのである。「お好み弁当」探しは無意識の動作になっているぐらいである。と言ってそれを求めて買いに行くと言うことはない。通りがかりにちらっと見るのだけ。見つけると絶対に買う。どんな時間でも。
 「シューマイ弁当」は包み紙があって竜の絵と玉が格調高く描かれている。ひもまで掛けられ堂々とスター弁当。お好みちゃんは紙の弁当自体が包装になっていてひももない。絵もご覧のとおり。何しろ崎陽軒のお弁当ラインナップに載っていない。外れみそっかすなのである。隠れたファンがいるにちがいなく店に並ぶと連れて行かれてしまう。
 なぜ今日ゲットしたかというとデパ地下にいったからである。美味しい紅茶とコーヒーを求めてさまよっているうちに見つけた。そのうえ例の「たねや」の店舗前にでてしまったのである。本生水羊羹を送ってくださった方が今日打ち合わせに来る。お返しに季節限定黒蜜団子を買い求める。
 お昼にお好み弁当とほうじ茶、三時は黒蜜団子と緑茶。一人密かに心騒いでいる。たねやの包装紙書かれている絵がいいな。さすが近江商人。付加価値の付け方がにくい。