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食事一秒デブ一生  〈デブの悲しみ1〉

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  私の日常の関心事第一は食事。第二は人。どちらも私の心をとらえて離さない。当たり前か。グルメと言うより食い意地がはっているのである。
 「入れ歯にしないで美味しく食事を食べられるのはあと何回だろう」。私だって体調が悪いこともあるから365日三食完食できる訳ではない。三食で1095回、1000回でいいところである。10年でわずか1万回。この一食を無駄にしてなるものか。
 B級C級なら我が食欲を満たす程度の収入はある。バカ食いはできなくなっているし、質より量の時代はさすがに卒業した。昨日の遅い昼食は今思っても腹が立つ。くそあんな物で食欲を満たしてしまった。不味くて普通の値段、そしてお腹がいっぱいで夜まで胃がもたれた。途中で止める根性が無く全部食べてしまったのである。寝るまで残念とぼやきまくった。
 満足度は値段、美味しさのバランス。その時の気分。座標軸がずれまくる。いい加減なのである。食欲と気分で自己評価しているだけである。満足度が高いとデブでどこが悪いと居直りながらも明日も充実しようと気合いを入れる。満足度が低いと最悪、「美味い物食ってやる」となるわけである。 そしてデブ一生はご覧のとおりである。
 今日の夕食は事務所の机でビール片手に六本105円のキュウリ、一枚105円のアジのフライ、一個105円の大きいおむすび、筑前煮と切り干し大根は合わせて406円、ビールはお中元でいただいた物。後ろにあるバナナの5本つつみは脈絡無く買ってきてしまった見切り品105円である。これはだれも手を出さずお持ち帰りとなった。4人で1000円にもならない。消費税込みの値段だから105円、ほんとに100円に弱い私。25年御用達のスーパー丸栄で調達した。
 付き合わされた滝沢さん吉田さんはともかく私は大満足の夕食でした。