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あっちゃんの事務局だより

第0077回 (2004/07/14)
目のやり場に困るのだ

新事務所の前に、マンションがある。個人の居住用だけでなく、事業所もいくつか入居しているらしい。しゃれた煉瓦の外壁に螺旋階段がついている。その階段が、まさに私の机の真ん前に位置する。各階の螺旋階段の踊り場が、「禁煙」を守れない人たちの喫煙所でもある。紫煙をくゆらしながら、談笑すること一日に数回。煙がこちらにくるわけではないので、そのことに文句をつけるつもりはない。目線の問題である。ブラインドを閉め切る前の黄昏時は、室内をすべて映し出しているらしく、パントマイムで挨拶を伝えてくれる。別に見られてこまる姿で仕事をしているわけはないのだが、見られていることには多少の抵抗感がある。そもそもタバコの被害者だと思っている身、おいしそうに吸っている人々と、挨拶を交わす気が起きない。分煙を履行しなかった行政に罰金の判決が出たばかり。喫煙者を踊り場に追いやれば済む問題でもない。太陽の動きに合わせて、ブラインドを動かす日々はまだ続きそう。

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