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清水雅彦の映画評

第0068回 (2006/09/26)
『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』〜不自然で日本人をバカにしている映画

カリフォルニア州の高校生ショーン(ルーカス・ブラック)は、ストリート・レーシングの勝負で事故を起こしてしまい、刑務所行きか街を出るかの選択を迫られる。そこで、在日米軍基地に勤める父のいる日本へ渡り、日本での高校生活が始まる。ある日、深夜の立体パーキングで、「ドリフト・キング」ことD.K.(ブライアン・ティー)とのドリフト・レースをすることに。ショーンはハン(サン・カン)の車で競うが、レースに負け、車もボロボロに。ショーンは車の弁償のためにハンの仕事を手伝うことになり……。

本作品は、カー・アクション・シリーズの『ワイルド・スピード』の3作目。今回はキャラクターと設定を一新して、ドリフト発祥の地・日本が舞台。監督はジャスティン・リン。日本人では、千葉真一、妻夫木聡、柴田理恵、KONISHIKIも登場しています。

日本が舞台ということもあり、「華麗な」ドリフトを見せ、日本車が中心となり、一定の日本へのリスペクトがあるともいえます。また、シルビアにGT-Rのエンジンを積んだり、4WDのランエボをFRに改造するなど、細かいこだわりもあります。

しかし、ルーカス・ブラックが高校生に見えない(1982年生まれ)。ブライアン・ティーがとにかく変(目つきなど)。在日米軍人は「思いやり予算」で豊かな生活を送っているはずなのに、ショーンの父は「超うさぎ小屋」に住んでいる。カー・チェイスの場所や最後の峠道(あの鳥居も変)が日本でないことにすぐ気がつくなど不自然さが多すぎます。

さらに、出っ歯で眼鏡をかけているから柴田理恵を使っていることに気がつくし、登場する日本女性たちの変なファッションやメイクも気になる。この映画はストーリーがまずダメだけど、監督は台湾出身ながら、ハリウッド(アメリカ人)がいまだに日本人をバカにしていることがよくわかる映画です(『頭文字D』の方がよっぽどいい)。

2006年アメリカ映画
上映時間:1時間44分
http://www.wx3.jp/top.html
全国各地で上映中

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