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わたしなにじんですか?−原告本人尋問

8月30日、東京地裁で口頭弁論期日が開かれました。

この日の期日は、7月7日の大阪地裁判決後初めてのもので、冒頭、鈴木經夫原告弁護団長より意見陳述が行われ、大阪判決の誤りを詳細に指摘しました。
(意見陳述の内容はこちらhttp://www.jdla.jp/cgi-bin04/column/zan/upfile/90.htm

この日の法廷では、関東訴訟では初めて、「同時通訳」が導入され、傍聴席の原告の方々が中国語で法廷のやりとりを聞くことができるようになりました。
(中国語訳http://www.geocities.jp/genkokusien/tokyou7.6C.html

その後、千葉県在住のK.Hさん、神奈川県在住のI.Tさん2名に対する原告本人尋問が行われたました。
K.Hさんは、日本での暮らしが始まったばかりのころ火事により全財産を失い途方に暮れていたところ、市役所の職員に、「日本で暮らすことができないなら中国に送り返す」といわれたこと、また、就職した会社が残業代をごまかそうとしたため抗議したところ、「いやなら中国に帰れ、ばか」といわれたことを語り、「中国にいたときは『小日本鬼子(シャオリーベンクイズ)』といわれ、日本に帰ってきたら『中国に帰れ』といわれる。私はどこの国の人ですか?」と述べました。
この日の2名の原告に対する尋問により、「孤児」たちがこれまで被り、また、現在も被りつづけている被害は、大阪判決がいう「不便」、「不利益」ではすまされない深刻なものであることがますます明らかになりました。

憲法研究所のHPでも、レポートされています。
http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/china_7.html

次回の期日は、以下のとおりです。
 日時:11月8日(火)午前10時〜午後5時
 場所:東京地方裁判所103号法廷
※原告本人尋問を予定しています。
※傍聴するには傍聴券が必要です。傍聴券の抽選は午前9時30分です。