No.28の記事

お里が知れる

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 「石垣島ラー油」は香ばしく美味い。辛さも程良くこれを加えた薬味で豆腐を食べると至福の喜びとなる。薬味はキュウリ・ネギ・ザーサイのみじん切に大葉も入れて、豆腐が隠れるくらいに大量に用意し、豆腐を薬味だらけとしなければならない。ザーサイは桃屋の瓶詰め、塩味が足りないので醤油を入れる。そしてこの「石垣島ラー油」のお出ましである。豆腐は沖縄産が充実感があって良いが、近所のスーパーの木綿大安売りでも平気である。食べ始めると白いごはんが欲しくなる。この薬味でごはんを食べると喜びがますが、デブの反省に陥ることになる。
 どうして石垣島のラー油なんだろう。ラー油の調合はどこだって出来るのに。原材料が石垣産なのだろうか。謎が深まる。沖縄には有名な「島唐辛子」がある。泡盛に唐辛子が入っているからお里ははっきりしている。
 お里はっきりの丸子紅茶「紅富貴」。四谷二丁目の日本茶カフェショップ「グリーンバード」で見つけました。静岡市丸子産。飲むと濃厚な味がする。それまでマリアージュフレールの紅茶を飲んでいたからか日本の味と匂いがする。事務所の節ちゃんは醤油の味がするといっている。滋味が豊で色も濃い。「紅富貴」いいんじゃない。日本茶と並んで売られている。まあ元を正せば紅茶も日本茶も同じ茶葉なんだし。土と空気と水は丸子のもの、そして加工は丸子。紅茶の紅色から立ち上る香りに風土が見えるのかも知れない。
 到来物の新高梨。川向こうの東京、多摩川河岸東京都稲城市産である。「東京特産」と銘打ってある。東京生まれの梨の王様。片手にあまるほど大玉で、しゃきっとして甘い。歯触りのざくざく感がその大きさとあいまって美味しい。毎年依頼者の方が忘れずに送ってくださる。もう何年もいただいている。うれしい秋である。「もぎたてが美味しいんだから、みんな持ち帰ってすぐに食べなさいね」「冷やすのよ」相変わらずうるさい私の梨奉行ぶり。
 何でこんなに食い意地が張ってしまったのか。お里かな。