あっちゃんの事務局だより

　歯科医への通院の帰り道、吉川経夫先生が事務所に立ち寄ってくださる。「四谷の桜は、もう散っているよ」とお茶をおいしそうに召し上がる。しばし、このところの東京都の異常なる「日の丸・君が代」の押しつけが話題になる。にわかに背広のポケットから取り出したる「有斐閣」の手帳。ところどころにマジックで塗りつぶしてある。「これだよ」とおっしゃる。どうも祝祭日に「日の丸」が印刷されているらしい。４月２９日も５月３日・４日・５日も四角いスミ塗りの日になっている。８０歳の憲法学者の抵抗を見た。大事なことなのだと思う。人それぞれのこだわりや思いを無視して「強制」される世の中の到来を許してはならない。
　昼の休憩時、散りゆく四谷の桜吹雪をあびながら、短い散歩を楽しんだ。