四ツ谷に事務所を構える「法民」編集長が日々の思いを気ままにつづった日記帳。
事務所に着くと机の上のクール宅急便。昨日つらい打ち合わせをした方からのお届け物である。なにやら重く心うきうき。伝票にのどごし水羊羹とある。まさかあれでは。あれじゃないよね。念ずればかなう。控えめな包装、さりげないひもをぷちんと切ると出てきました「たねや」の「本生水羊羹」。うれしい。いつもやさしく距離を持って食べ物に接する節子さんもすすすと近づいて来る。「これ美味しいのよ」
冷えているしこうなったら早めの10時、速攻で食べることにする。カウンターに立ったままみんなでいただく。やさしくやわらかな甘さの餡が口の中でぐずぐずと溶ける。「美味しい」「美味しい」と言いながらみんな満足。しばらくは冷蔵庫を開けるのが楽しみである。それに和菓子系はローカロリーだし。
「たねや」は近江八幡にある和菓子屋さん。近江職人は東国に上ってデパ地下などで店開きをし、今では東京に支店を持つ。東北人の私には餡革命の味である。
午後になって「弥勒」経理2人組が経理の打ち合わせをしていた。節子、奥津の2人である。「澤藤先生のプラムと上等な水羊羹を食べてね」奥津先生はすかさず「そのプラムを食べると頭がよくなりますかね」。同じことを滝沢パソコンマンも言っていた。「なりません。バカはバカのままです」断定する私。 澤藤先生は神格化されている。御利益はない。美味しいだけである。水羊羹とは絶対に一緒に食べないように。
食べてばかりいる弁護士。法律事務所に行列はできない。