憲法記念日の5月3日、日比谷公会堂で憲法集会が開催されました。
会場からは人が溢れるほどの盛況ぶりでした。
同集会で、100万人署名の呼びかけ人のお一人であるノンフィクション作家の山崎朋子さんが講演されました。
山崎さんは、ご自身の人生と憲法との関わりについて語られ、アジア女性交流史に目を向けるようになったこと、そして、「大陸の花嫁」の子どもたちである中国「残留孤児」についてお話をされました。
「残留孤児」と呼ばれる人たちがどうして生まれたのか、戦争被害者の中でも最も過酷な境遇に置かれ、中国で苦難の人生を過ごして、やっとの思いで祖国に帰った「孤児」たち、しかし、その「孤児」たちにとってこの日本の社会で生きていくことがどんなに大変であるかについて訴えられ、とても心を打つお話でした。
戦争による悲劇について改めて考えさせられるとともに、敗戦60年を迎える今年こそ、「残留孤児」の奪われた人権、人としての尊厳を回復するための第一歩となる年としなければならないと思いました。
100万人署名の呼びかけ人は、以下の方々です(敬称略)。
石坂啓(漫画家)、井手孫六(作家)、井上ひさし(作家)、永六輔(放送作家)、衛藤瀋吉(東京大学名誉教授)、加藤登紀子(歌手)、小林カツ代(料理研究家)、坂本龍彦(ジャーナリスト)、佐野洋(作家)、ジェームス三木(脚本家)、新藤兼人(映画監督)、曾徳深(横浜華僑総会会長)、ちばてつや(漫画家)、仲代達也(俳優)、なかにし礼(作家)、羽田澄子(記録映画作家)、林郁(作家)、古谷三敏(漫画家)、山崎朋子(ノンフィクション作家)、山田洋次(映画監督)、渡辺一枝(作家)
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