No.59の記事

9本の「9条楊枝」

有村一巳さんは、裁判所職員で組織する全司法労働組合の元委員長。日本民主法律家協会の代表理事のお一人で、「9条の会・杉並」の中心メンバーとして地域の護憲運動を支えてもおられる。
杉並の区立中学校に扶桑社版教科書が採択されたことを痛恨時とし、大きな市民運動を起こして、4年後の雪辱を期しておられる。
この人の周囲には、いつも明るく暖かい風を感じる。私には望んでも得られない人徳。
その有村さんから、和紙ののし袋に入れた「9条楊枝(大中小各3本)」をいただいた。
次の口上書がはいっている。
「明けましておめでとうございます。
埼玉の家の庭にある香木「黒文字」で年末年始に作りました。
木の特徴を生かして削ってみました。ときどき水に戻して、何回でもお使いください。
2007年1月
9条の会・杉並 有村一巳」
なるほど、私もこうやって人を励ましてみたい。
9本の「くろもじ」心して使わせていただろう。お茶うけをいただくたびに「9条よ、美しく香れ」と、思いを新たにしつつ。