No.15の記事

 昨年より2人体制になった本部事務局から、事務局だよりをお送りすることにいたします。従来の「あっちゃんの事務局通信」を改め「敦子とかおりの事務局だより」としました。「あっちゃん・・・」の時代は、一人孤塁を守る林敦子のぼやきが主体でしたが、これからの「・・事務局だより」は、協会本部の業務報告とともに、交互に感想やら問題点を記して行きたいと思っています。時々は、絵日記ならぬPhoto日記として、写真も添付するつもりです。ご期待下さい。

さようなら! 佐伯先生、吉川先生

刑法学会の重鎮の相次ぐ訃報が、合宿で留守にしていた事務局に伝えられていた。
 亡き風早八十二先生とともに、東京刑事法研究会を起こし、若手の刑法学者を育てていた吉川経夫先生。そして、京都において刑法読書会を創設した佐伯千仞先生。奇しくも、8月31日に吉川先生が、9月1日に佐伯先生が、相次いで彼岸に旅立たれた。若手のホープ、神戸学院大学の佐々木光明教授は、お二人の逝去に、「刑事法の歴史の節目を感じます」とメールに記している。心からご冥福をお祈りするとともに、改憲への策動に心痛められていたお二人の先生のご遺志を、残された私たちがきちんと引き継ぎ、改憲を止める闘いを進めることを心からお誓い申しあげます。
 日の丸を配した祝日をマジックペンで塗りつぶした吉川先生の手帳には、もう、協会の会議の予定を記すこともないのですね。10月号の「法と民主主義」の特集「天皇制の今」への原稿依頼も、未完のままになりました・・・・・。
 さようなら、佐伯先生、吉川先生・・・・・。